SOUND ELIXIR (1983)

（２００８年４月２９日　ＮＡＺ記入）

【アルバム】

アナログＬＰレコードとして購入した最後の作品という事で、少々思い入れがあります。 メンバーは５人編成。 　・Dan McCafferty vocals 　・Pete Agnew Bass guitar & vocals 　・Darrell Sweet Drums & Percussion 　・Manny Charlton Guitars 　・Billy Rankin Guitars & vocals プロデュースはギタリストのマニーが久しぶりに担当しています。 楽曲のクレジットは”All titles written by McCafferty/Agnew/Charlton/Rankin/Sweet”と なってるので、カバー曲はなく、全曲オリジナルでしょう。 "ELIXIR"は、日本語では「秘薬／万能薬」と言う意味で、アルバムタイトルは「サウンドの万能薬」って意欲あふれるものになってます。 個人的に、この時期にちょうど社会人になって、このアルバムの後、５年間くらい新しい音楽を聴いてませんでした。 その間に世の中は、アナログ（レコード）からデジタル（ＣＤ）へ移行し、また、「買う」から「借りる（レンタル）」時代に大きく変貌しました。 自分自身、デジタルの環境を有していなかったと言うことも、音楽から疎遠になった一因とは思います。 （次にNazarethの作品を購入したのは、「Snakes'n Ladders」(1989)になります。） 以前の様にゴリゴリのロックン・ロールって言うのは影を潜めて、大人らしく、アダルトな落ち着いた雰囲気を漂わせています。 アルバム構成的に、終盤に良い曲があります。 中でも"RAGS TO RICHES"と"WHERE ARE YOU NOW"は絶品。 アルバム全体を聴き終えた後も、ラスト・ソングが尾を引くので、「アダルトな」って言う印象が強く残るのかもしれません。

（日本フォノグラム　25PP-97）

【紹介】アナログＬＰレコードのデジタル化に便利です。
プリンストン「 デジ造（音楽版 」

【Ａ面】 All Nite Radio 「深夜放送」 イントロ聴くとロックン・ロールしてくれそうに感じますが、あくまでもアダルトにミドル・テンポから始まります。 Milk And Honey 少しメロディックな感じのスロー・ロックに仕上っています。 前曲もそうですが、サウンド的にいろいろな趣向で凝った音作りを目指しているようです。 アルバムタイトルを実践しているのでしょう。 Whippin' Boy 「身代り」 決してアップテンポではないけれど、ストレートなハード・ロックです。 アルバム前半での聴き物ですよ。 やはり、ダンのボーカルが実に良いです。 ライブで演ってくれたらカッコイイと思いますが、聴いた事はないです。 Rain On The Window 軽快な感じのポップン・ロール。 Backroom Boys たたみかけるリズムのロックン・ロールですが、あくまでも明るく、軽くがテーマです。 【Ｂ面】 Why Don't You Read The Book Ｂ面に入って、かなりヘヴィーな曲調のナンバーが登場します。 I Ran でも、一転スローで単調な曲になります。 Rags To Riches ミドルテンポですが、ずっしりと１本の筋が通ったような感じのナンバーです。 ベテラン独特の音の深さを感じる秀作です。 お勧め！ Local Still 前曲からの流れで、さらにヘヴィーさを増したナンバー。 Where Are You Now な〜んと美しいバラードなんでしょう！ Nazrethが得意とする分野ではありますが、その中でも特に優れた１曲に数えられます。 これもお勧め！！