Snakes 'N' Ladders (1989)

(2008年5月3日 NAZ記入)


【アルバム】

2作ほど新作を購入しませんでしたが、久しぶりに購入した新作です。
技術の進歩によって、アナログLPレコードから、世の中はデジタル化が進んで、NAZが購入したNAZARETH初の「CD」です。

CDの帯には、
ロッド・スチュワートより凄いボーカリストがいた。」
とか
アクセル・ローズマイケル・モンローが敬愛するリード・ヴォーカリスト」
などと、ダン・マッカファーティーを褒めちぎってます。
さすがに、ロッド・スチュワートは知ってますけど、当時、アクセルとかマイケルとかって・・・何?って思いましたよ。

オリジナルの4人のメンバーによる最後の作品になりました。
 ・Dan MacCafferty - Vocals
 ・Manny Charlton - Guitars,Keyboard
   & Computer Programming
 ・Pete Agnew - Bass Guitar
 ・Darrell Sweet - Drums
プロデュースはジョーイ・バーリン(Joey Balin)。

前作から3年近い間隔があり、久しぶりに、英国(ENGLAND)でレコーディング。
得意分野のカバー曲を多く取り上げています。
「超」が付くほどのベテラン・バンドになり、ハード・ロックの印象は薄れていますが、それでも8〜9曲目辺りは、かなりハードな仕上がりになってます。

帯

イラスト

(日本フォノグラム PPD-1049)


表

【作品】

  1. Animals
    スローでヘヴィー調な曲です。
    これまでに無い演奏パターンを聴かせてくれます。
    とにかく「ウィー・アー・アニマルズ」ってフレーズが脳裏に残ります。
    (Charlton)
  2. Lady Luck
    「まさか、ブルースですか?」って思ってしまう作品。
    これまで、これだけブルース色が強い楽曲はなかったと思います。
    (McCafferty,Agnew,Charlton,Sweet)
  3. Hang On To A Dream
    作者のティム・ハーディンはフォーク界で孤高のシンガー・ソング・ライターとして知られた存在。
    1980年の末に39歳の若さで、ドラッグに侵されて他界しましたが、ジョン・レノンの死の直後だった為、大きな話題にならなかったそうです。
    何故か、「若くしてドラッグで他界」は次の曲(ジャニス・ジョプリン)にも共通してます。
    ダイナミックな曲想展開で、とても好演です。
    ベテランの余裕が伺えるカバーです。
    (Tim Hardin)
  4. Piece Of My Heart
    ジャニス・ジョプリンの名曲を、名歌唱によってさらに磨き上げています。
    この曲を聴くと、ジャニスとダンって似てるなぁって思います。
    ジャニスはNAZの数少ない「好きな女性シンガー」なので、その曲を取り上げてくれた事に感謝です。
    (Jerry Ragavoy-Burt Burns)
  5. Trouble
    若干ヘヴィーなイメージの曲。
    (McCafferty,Agnew,Charlton,Sweet)
  6. The Key
    ミドル・テンポ。
    こんな感じの曲も、以前なら気張って演奏したところですが、現在ではとてもリラックスして演奏しているように思います。
    (Charlton)
  7. Back To School
    この曲も同じようにミドル・テンポでヘヴィーな曲調ですが、落ち着いた演奏になっています。
    タイトルを見て、若々しいロックン・ロールを想像しましたが、全く違う曲でした。・・・憧れなのかな?
    (McCafferty,Agnew,Charlton,Sweet)
  8. Girls
    本作の中で一番「ハード」なロックです。
    ある意味、「余裕でハード・ロックを演ってるオッサンたち」に賞賛です。
    (McCafferty,Agnew,Charlton,Sweet)
  9. Donna - Get Off That Crack
    これも引き続いてハード・ロックで攻めます。
    自分の作品なだけあって、ギター演奏に気合を感じます。
    (Charlton)
  10. See You, See Me
    かなりヘヴィーな曲で、ダンのボーカルの「凄み」が際立つ作品です。
    (McCafferty,Agnew,Charlton,Sweet)
  11. Helpless
    締め括りは、カバー曲です。
    効果音のフェードインから始まり、終始「やさしく」歌い上げます。
    (Neil Young)
中ジャケ・オッサン

裏


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